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退去立会いをしないとどうなる?デメリット&なしと言われた場合の対処法
賃貸の退去立会いは怖い・面倒なイメージがある方も多く、「できれば退去立会いなしで進めたい」と考える方もいますよね。
しかし、退去立会いをしないと高額請求のリスクが上がるなどのデメリットがあり、基本的には立会いを行うのがおすすめです。
そこで今回の記事では、退去立会いなしで退去することはできるのか、デメリットは何なのかについて解説します。
貸主側から退去立会いなしと言われた場合の対処法についても紹介するので、最後までご覧ください。
退去立会いとは|必要なの?
退去立会いとは、賃貸を退去する際に借主と貸主で部屋の状態を確認し、修繕費用についてどちらが負担するのかを決定する場のことです。
引っ越し作業を終え、部屋に物がない状態で行うのが一般的で、部屋の汚れや傷をチェックします。
退去立会いは絶対に必要なわけではなく、借主の立会いはせず、貸主のみで部屋の状態をチェックして修繕費用があれば請求する形を取ることも可能です。
しかし、基本的に退去立会いは行った方が後々のトラブルがなく安心と言えます。どうしても立ち会えない場合は代理人を立てることができるので、退去立会いは行う前提で引っ越しのスケジュールを決めましょう。
退去立会いをしないとどうなるの?
退去立会いをしないと、貸主だけで部屋をチェックして修繕費用をまとめ、後日請求するという形になります。
この場合、借主は部屋の状態を一緒に確認できないため、請求された費用が本当に正しいものか分かりません。
中には修繕費用を多めに見積もる悪徳な業者もいるため、退去立会いをしないのは金銭トラブルに発展しやすいというデメリットがあります。
退去立会いをしないメリット
退去立会いはトラブルを防ぐために基本的には行いたいものですが、引っ越しのスケジュール上難しかったり面倒だったりするケースが多いですよね。
退去立会いは絶対に必要なわけではないですし、行わないことによって得られるメリットもあるのでご紹介していきます。
時間を気にしなくていい・スケジュールが組みやすい
退去立会いは貸主と借主が時間を擦り合わせ、引っ越し業者とのスケジュールなど細かく考えないといけないため、予定を組むのが難しいというデメリットがあります。
退去立会いをしないのであれば引っ越しのスケジュールが立てやすく、時間を気にせずに動けるので、遠方に引っ越しをする方などは立会いなしの方が向いているかもしれません。
怖いなどのトラブルを避けられる
退去立会いでよくあるのが、汚れや傷を巡るトラブルです。入居時から存在している傷を借主の責任として修繕費用を求められたり、貸主の高圧的な態度に怖いと感じたりといったトラブルをよく耳にします。
特に女性の場合は怖いと感じる場合があるようで、こういったトラブルを避けるために退去立会いなしを選ばれる方がいます。
気まずい時間を過ごさなくていい
退去立会いで部屋の状態をチェックしている時間が、二人きりの無音の空間で気まずいと感じる方も中にはいます。
どうしてもコミュニケーションが必要となる部分のため、気まずさの回避から退去立会いなしで引っ越しされる方もいるようです。
退去立会いなしのデメリット
退去立会いなしは基本的にはデメリットが大きいと考えられます。そのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
高額請求される可能性がある
退去立会いをしないと、実際には存在しない汚れや貸主負担の修繕についても費用を請求されるという、高額請求に関するトラブルに巻き込まれる可能性があります。
事前に部屋の状態を写真で残しておくなどである程度トラブルを防げますが、直接の話し合いができないため双方の納得のいく形にまとめるのが非常に難しいです。
退去立会いを行えばこういったトラブルを避けられるため、立会いは必須と言えるでしょう。
メールや電話での対応が必要
退去立会いをしない場合、その後メールや電話で修繕費用に関する同意や説明などの対応が必要となります。
電話の時間が合わない・メールの返信が遅いなどで、やり取りが長引く可能性があるため、立会いなしの方が面倒に感じる方も中にはいます。
退去立会いなしと言われる場合はある?
貸主や管理会社の方針で、退去立会いがなしの物件が存在します。この場合は立会いなしで進めるのがベターですが、高額請求が不安であれば退去立会い希望と伝えるのが良いでしょう。
鍵はどうやって返却するの?
退去立会いをしない場合、鍵の返却方法が分からず悩んでしまいますよね。貸主から鍵の返却についての説明があるため、その方法に従って返却してください。
よくある返却方法は以下の通りです。
・部屋の指定された場所に鍵を置いておく
・郵便受けに鍵を入れる
・郵送で返却する
高額請求されたらどうすればいい?
退去立会いなしで後から高額請求された場合、まずは請求に同意をせず書面にサインをしないようにしてください。
不透明な請求箇所についてまとめ、一つずつ貸主に確認して最低限の請求にまで減らすしかありません。退去時に部屋の状態を細かく写真に残しておくと、高額請求の場合に役立ちます。
まとめ
賃貸の退去立会いは、高額請求などのトラブルを避けるために基本的には行った方が良いです。
フローリングの傷など、どこまで自分が負担すれば良いのかしっかり理解した上で、立会いを行うのがトラブルにならない最大のポイントです。
どうしても立会いができず、代理人を立てるのも難しい場合は、部屋の状態を写真に残しておきましょう。
いざという時の証拠となりますので、忘れず撮影するようにしてください。