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家賃交渉の相場は一万円?いくら下がる?交渉のタイミングや言い方を解説

家賃交渉の相場は一万円?いくら下がる?交渉のタイミングや言い方を解説

賃貸を契約する際、家賃の値下げ交渉ができます。必ずしも値下げに応じてもらえるわけではありませんが、少しでも固定費を下げたいのであれば交渉する価値があります。

 

ただし、家賃交渉はタイミングや言い方によって上手くいく確率が変わります。より効果的に交渉するためにも、家賃交渉の相場やコツをご紹介します。

家賃交渉の相場とは|いくら下がるの?

家賃交渉の相場は1,000〜2,000円程度です。

 

そこまで安くならないと感じる方が多いかもしれませんが、年間で計算すれば2,000円の値下げで24,000円もの節約になります。

 

物件の条件や交渉のタイミングによっては、相場以上の値下げが可能なケースもあります。ここからは家賃交渉はいくらまでなら現実的なのかご紹介します。

家賃交渉|3,000円の場合

3,000円の値下げであれば、相場とほとんど変わらないため対応してもらえるケースが多いです。例えば家賃78,000円の物件はキリの良い75,000円で交渉すると受け入れてもらいやすいです。

 

一方で72,000円の物件だと3,000円の値下げは難しく、2,000円を希望する大家さんが多いと感じます。

 

キリの良い数字は自然に受け入れてもらいやすいので、値下げ交渉の際は覚えておきましょう。

家賃交渉|5,000円の場合

家賃を5,000円下げると年間で60,000円も下げることになるため、ほとんどの場合は断られます。

 

数年間空き状態の部屋や築年数が経過しているアパートなど、早く入居者を決めたい物件であれば応じてもらえるかもしれません。

家賃交渉|10,000円の場合

10,000円の家賃交渉は年間120,000円の値引きになるため、現実的ではありません。

 

空き部屋だらけで困っている物件であれば応じてもらえる可能性がわずかにありますが、基本的には断られると思っておきましょう。

家賃交渉のタイミングは?

家賃交渉はタイミングが非常に重要です。

 

入居希望の多い1〜3月は値下げ交渉を断られやすく、一方で閑散期と言われる6〜8月は契約が決まりにくく困っている大家さんが多いため、値下げに応じてもらいやすいです。

 

また、家賃交渉は時期だけではなく、入居前・入居中などの状況によっても適切なタイミングが異なります。

 

ここからは状況別に、交渉が上手くいきやすいタイミングをご紹介します。

家賃交渉は入居前がベスト

家賃交渉は入居してからではなく、入居前に行うのがベストです。

 

大家さんにとって入居者がいない状態が一番の赤字となるため、値下げで入居が決まるのであればと検討してくれる可能性があります。

 

すでに入居していれば家賃交渉を断ってもしばらくは入居状態のため、家賃を下げるメリットが大家さん側にありません。

 

家賃が高いと感じているのであれば、必ず入居前に交渉するようにしましょう。

申し込み後の家賃交渉は可能?

家賃交渉は基本的に申し込み前に行いましょう。

 

申し込みをした時点で家賃や管理費に同意していると判断されるので、交渉に応じる可能性が低くなります。

 

とはいえ、申し込み後でも交渉自体は可能です。

 

申し込みはキャンセルできるため、家賃が合わないと感じたのであれば正直に伝えてみてはいかがでしょうか。

入居中でも交渉できる?

入居中でも交渉自体は可能ですが、応じてもらえるケースは稀です。

 

入居中に家賃を下げても大家さん側のメリットはほとんどなく、さらに「家賃変更合意書」の作成が必要なため手間がかかります。

 

入居中であれば、契約更新のタイミングで交渉してみるのがベストです。

 

退去よりは値下げした方が得と考える大家さんもいるため、どうしても値下げして欲しい場合は一度提案してみましょう。

家賃の値上げに対する交渉は?

入居途中で家賃の値上げ通知が届き、お困りの方もいますよね。

 

実は家賃の値上げは双方の同意がないと行えないため、値上げの拒否・交渉が可能です。

 

法的には従来の家賃を支払い続ければ強制退去にはならないため、納得できない場合はその旨を伝えると良いでしょう。

家賃交渉を断られた!原因とは

家賃交渉は大家さん側にメリットがないと断られます。

 

例えば以下のような入居者が決まりやすい物件であれば、値下げする必要がないのです。

 

・築浅物件
・人気エリア
・周辺の家賃相場に適している
・デザイナーズマンション
・ペット可、楽器演奏可
・駐車場付き

 

これらの物件はそもそも家賃交渉は応じる必要がないものなので、基本的には応じてもらえないと考えておきましょう。

審査中の家賃交渉はNG?審査に落ちる?

審査中の家賃交渉であっても、審査に大きく影響することはありません。

 

ただし審査が始まる申し込み前に交渉した方が印象は良いので、可能であれば審査前に交渉してください。

 

また、家賃交渉が高圧的であったり無理な条件だったりする場合は、審査に落ちる可能性が高いです。

 

審査は支払い能力だけではなく、トラブルを起こさない人柄なのかも見られているので、与える印象には注意しましょう。

家賃交渉の言い方&コツ|例文まとめ

家賃交渉はタイミングだけではなく、相手への言い方も大きなポイントとなります。

 

入居前であれば基本的に不動産屋を挟んでの交渉となるため、不動産屋への伝え方も重要です。

 

家賃交渉のコツを例文とともに紹介していくので参考にしてください。

入居前の家賃交渉

入居前に家賃交渉をする場合、まずは不動産屋に以下の情報を確認します。

 

・周辺の家賃相場
・空き部屋の期間
・築年数や設備の古さ

 

これらの情報をもとに

 

・「相場よりも家賃が高いため、2,000円下げられるか交渉して頂けますか?」
・「築年数の古さが気になっていて、家賃を少し下げることは可能でしょうか?」

 

といった風に不動産屋へ提案してみましょう。

 

また、上記に当てはまらない場合でも「AとBで悩んでいて、家賃が3,000円安くなるならAに即決します」と契約の意思を見せるのも効果的です。

更新のタイミングでの家賃交渉

契約更新のタイミングでの家賃交渉は、管理会社または大家さんへ直接交渉しなければなりません。

 

以下のように、家賃が下がれば更新すると伝えつつ交渉してください。

 

「周辺の家賃相場よりも家賃が高く、更新を機に退去を検討しています。家賃が少し下がれば長く住み続けたいと考えているので、〇〇円にして頂けると助かります。」

 

このままだと退去する旨と、安くなれば長く住みたいという意思を見せるのがポイントです。

まとめ

家賃交渉の相場は2,000円前後で、それ以上は中々難しいと言えます。

 

また、そもそも家賃交渉に応じてもらえないケースが多いので、基本的には上手くいかないものと思っておきましょう。

 

交渉のタイミングや言い方によっても、値下げに応じてもらえるかが変わります。住みたい物件の家賃が高いと感じている場合は、本記事の例文を参考に交渉してみてください。

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