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賃貸の壁に穴を開けたい!保険の条件や原状回復を求められるケースとは

賃貸の壁に穴を開けたい!保険の条件や原状回復を求められるケースとは

ポスターを貼ったり壁掛けの棚を設置したりと、賃貸の壁に穴を開けたいと感じる場面が多々あります。しかし、壁に穴を開けると原状回復費用が高くなるケースもあり悩んでいる方もいるでしょう。賃貸の壁は絶対に穴開け禁止なのではなく、穴の大きさや穴が開いた状況によって原状回復の有無が異なるので、詳しく解説していきます。

賃貸の壁に穴を開けてもいい?

賃貸の壁は穴の大きさや開いた経緯によって原状回復を求められる・求められないケースがあります。

 

例えば、画びょうやピンを刺した小さな穴は通常使用で開く穴だと見なされるため、入居者が原状回復費用を支払う必要はありません。エアコンの取り付けによるビス穴も、通常の生活で開く穴と認められやすいです。

 

一方でそれ以外の穴だと、原状回復の費用を求められる可能性があります。しかし、中には保険が適用されるケースがあるので、実際の事例とともにご紹介します。

原状回復を求められるケースとは

くぎやネジで開けた大きな穴は、通常使用だと見なされず原状回復義務が発生します。

画びょうやピンと比較すると穴の大きさ・深さがあるため壁だけでなく内側の下地ボードまで補修する必要性が出てくるからです。

 

他にも壁を殴った穴や、寝相の悪さから蹴ってしまい開いた穴などは、入居者側の責任となります。

保険が適用されるケースとは

入居時に加入した火災保険が壁の穴に適用される可能性があります。不慮の事故による穴のみに適用され、具体的には以下のような状況で使用できます。

 

・地震・台風などの自然災害が原因の穴
・石や雹などの飛来物による穴
・不慮の事故による穴

 

自然災害による壁の穴は入居者自身で防ぐことができないため、保険が適用されます。他にも自分での対策ができない石・雹の飛来や、誰かが物を投げて開いた穴も保険の適用内です。

 

また、意外にも家具が転倒したり子供が勝手に穴を開けたりした場合でも、保険が適用される可能性があります。不慮の事故だったという証明が必要になるので、穴が開いた際はすぐに大家さん・保険会社へ連絡して対応してもらうようにしましょう。

賃貸の壁に穴を開けたい!状況別に確認

入居者は大家さんから家を借りている状態なので、基本的には穴などは開けず綺麗に過ごすのが最適と言えます。とはいえ、生活するにあたり壁に穴を開けざるを得ない状況に陥る場合もあるでしょう。ここからは原状回復の有無に関わらず、穴を開けたい場合はどうしたらいいのかご紹介します。

画びょうやピンで開けた穴

国土交通省のガイドラインでは、画びょうやピンで開けた穴は原状回復の対象にならないとされています。しかし、賃貸の中には契約書に「画びょう等の使用不可」と書かれている場合があり、こういった賃貸で穴を開けるのは規約違反となります。

 

近年、この契約に気づかず穴を開けてしまうトラブルが増えています。国土交通省のガイドラインだけではなく、どんな穴でもまずは賃貸の契約書を確認してから開けるようにしてください。

ネジで開けた穴

ネジによる穴は基本的にNGですが、中には退去時に原状回復費用を支払ってでも穴を開けたいと考える方もいるでしょう。勝手に大きな穴を開けると大家さんとトラブルになる可能性もあるため、まずはその旨を伝えるのが適切な行動です。原状回復に対応するのであればネジの使用を許可される場合も多いので、一度電話などで確認してみましょう。

殴る等で開いた穴

殴るなど故意的に大きな穴を開けるのは絶対にしてはいけません。隣部屋にまで迷惑がかかる可能性があり、最悪の場合退去を命じられるでしょう。

賃貸の壁に穴が開いたときの対処法

不注意や契約内容を知らずに穴を開けてしまった場合、まずは大家さんに相談するのがおすすめですが、怒られるのではと思い他の対処法を探している方もいますよね。ここからは賃貸の壁に穴が開いた場合に取るべき行動を解説します。

大家さんに相談する

画びょう以上の大きな穴が開いた場合、まずは大家さんに相談しましょう。保険が適用されそうなケースでも大家さんに連絡し、そこから保険会社へ連絡しておくと伝達の漏れがなく安心です。

 

保険適用されないような穴でも、大家さんに伝えればすぐに修理するのか、そのまま退去まで放置するのか検討してくれます。

退去まで待つ

生活に支障がないようなネジ程度の穴であれば、退去まで放置するという方法もあります。退去時に原状回復費用を支払えば問題ないので、先に伝えるほどではない小さな穴は退去まで待っても良いでしょう。

自分で補修する

あまりおすすめはできませんが、小さな穴であればパテ等で自分で補修することも可能です。しかし、補修がバレると原状回復費用を求められるケースも多いので、素直に大家さんに報告するのが最適な対応です。

自分で修理業者を呼ぶ

自分で業者を呼び補修する場合でも、大家さんに許可を取るのがベストです。壁紙の色が違うなどで勝手に業者を呼んだことがバレる可能性があります。

 

また、大家さんへ伝えれば業者を手配してくれるなど意外にも怒られるのではなく丁寧に対応してもらえるケースが多いです。大家さんがお世話になっている業者を指定したいなどのこだわりもあるため、勝手に修理業者を呼ぶのはおすすめできません。

まとめ

賃貸の壁に穴を開けるのは、絶対にNGなのではなく小さな穴や不慮の事故であれば費用を払わなくて良い可能性が高いです。穴を開けたいと思った場合はすぐに行動するのではなく、契約内容を確認すると安心して開けられます。状況によっては保険が適用されることもあるので、穴が開いてしまったら勝手に補修するのではなくまずは大家さんへ連絡するようにしましょう。

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