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賃貸の退去費用まとめ|敷金礼金なしで50万・200万の可能性はある?

賃貸の退去費用まとめ|敷金礼金なしで50万・200万の可能性はある?

賃貸を退去する際に気になるのが退去費用の金額です。特に敷金なしで賃貸を借りた場合は、敷金による差し引きがないため、退去費用が高くなります。

 

退去費用は50万円や200万円請求されるケースもあると聞き、不安になっている方も多いのではないでしょうか。今回の記事では居住年数や汚れ別で、退去費用の相場を解説します。

賃貸の退去費用の相場【年数別】

賃貸は長く住むほど退去費用が高くなるイメージがあるかもしれませんが、綺麗に住んでいれば居住年数に応じて通常使用範囲だと判断される汚れが多く、そこまで高額にはなりません。

 

綺麗に住み続けた場合の費用相場を年数別に見ていきましょう。

1年未満

居住年数が1年未満だと部屋がそこまで汚れておらず、ハウスクリーニング代のみ請求される場合が多いです。

 

ハウスクリーニング代は3万円が相場なので、退去費用はこのくらいと考えられます。

2年

賃貸は2年で引っ越しを決める方が多く一般的な居住年数と言えます。

 

2年住むと水回りのカビや油汚れなど、通常のクリーニングだけでは取りきれない汚れが発生している場合が多く、退去費用は5万円前後かかるケースが多いでしょう。

3年

居住年数が3年だと、2年とほとんど変わらないため退去費用の相場は5万円前後です。

5年

5年も住んでいると、壁やフローリングの汚れなどは経年劣化と見なされる場合が多いです。

 

タバコのヤニなどによる取れない汚れがなければ、2年と変わらない5万円前後の退去費用が相場と言えます。

10年以上

10年以上という長期間住んだ場合は、多くの箇所が経年劣化だと判断され、退去費用は3万円〜5万円程度です。

 

また、ここまで長く住むとオーナーからの好意により、退去費用が無料になったという事例もあります。

 

綺麗に使用し続けるのが前提にはなりますが、居住年数が10年以上経過した賃貸は退去費用が安い傾向があります。

賃貸の退去費用の相場【状況別】

賃貸は綺麗に住んでいれば、退去費用は5万円前後で済む場合がほとんどです。

 

しかし、タバコやペットによる汚れ・傷、壁の落書きなどはクロスの張り替えなど大掛かりな作業になるため退去費用が高額になります。

 

ここからは退去費用が高くなりやすい状況別に、相場を解説します。

敷金礼金なし

敷金とは契約時に大家さんへ支払う前金のことで、家賃滞納や退去費用に当てられるお金です。

 

退去の際は敷金から退去費用を引き、足りなければ追加で費用を支払い、一方で敷金が余れば返金されます。

 

そのため、事前に敷金を払っていれば退去時にほとんどお金がかかりません。

 

一方で礼金とは大家さんに支払う謝礼金のため、退去費用には関わってきません。

 

敷金なしで賃貸契約をした場合、綺麗に住んでいれば退去費用は3万円〜5万円程度です。故意による破損などがあると状況にもよりますが、費用は10万円前後まで跳ね上がります。

タバコのヤニ汚れ

タバコのヤニは通常のクリーニングでは除去できず匂いが残ってしまいます。そのため、部屋全体のクロスを張り替える必要があり退去費用がかなり高額になります。

 

クロス張り替えだけにかかる費用相場は、ワンルームや1Kであれば5万円です。2LDKを超える間取りだと10万円程度かかると見ておきましょう。

 

別途床のクリーニング代などが別途発生するため、一人暮らし向けの間取りであってもタバコを吸っていた方は10万円程度は退去費用としてかかります。

ペット可

ペットを飼っている方は、退去費用が高いケースがほとんどです。

 

ペットによる壁や床の破損は通常の使用範囲と認められず、原状回復にかかる費用を借主が支払わなければなりません。

 

また、ペットは匂いが部屋に染み付きやすいため、クロス張り替えなどの作業が必要です。退去費用の相場は20万円前後なので、準備しておきましょう。

 

一方でペット不可の賃貸で無断でペットを飼っていた場合、契約書に違約金の旨が記載されていれば違約金を払う必要があります。

 

賃料の1〜3ヶ月分を違約金として設定している貸主が多いので、ペット不可の賃貸では絶対に飼わないようにしてください。

賃貸の退去費用で50万円は高すぎる?

稀に賃貸の退去費用として50万円を請求されることがあるようですが、一人暮らしや二人暮らし向けの間取りであれば高すぎる金額と言えます。

 

ゴミ屋敷化していた、無断でペットを飼っていたなどの理由があれば50万円かかる可能性は十分にあるでしょう。

 

一方で3LDK以上の間取りであれば、原状回復にかかる費用も高くなるため、部屋の状況によっては50万円でも十分に考えられます。

200万円の場合があるって本当?

普通に暮らしていて退去費用が200万円というケースはほとんどなく、悪質な業者が水増しをしていると考えられます。

 

明らかに高い場合はその場で了承のサインをせず、管理会社や大家さんに連絡したり消費者センターに相談したりしましょう。

賃貸の退去費用は払わなくていい?

退去費用を求められた場合は必ず払いましょう。支払いを無視し続けていると最悪の場合、訴訟に繋がるので注意してください。

払わなくていいものは?

正当な退去費用の請求は支払わなければなりませんが、一方で業者の水増しや判断ミスによる費用は払わなくていいです。

 

退去費用の見積もりを確認し、例えば通常使用の範囲として認められる「家具による床の凹み」の費用を求められていれば、費用に含まないよう説明してください。

 

支払うべき費用と支払わなくてもいい費用の2つがあるので、混合しないように気をつけましょう。

賃貸の退去費用が払えない場合はどうする?

退去費用の存在を忘れていたり、想像よりも高くて今すぐ払えなかったりする人もいますよね。

 

あまりにも高額な場合は不当に請求されている可能性があるため、消費者センター等に相談してください。

 

正当な請求を払えない場合は、分割にできないか相談するのが良いでしょう。対応してもらえないとカードローンやキャッシングを利用するしかありません。

まとめ

賃貸の退去費用は、綺麗に住んでいればハウスクリーニング代だけで済みます。

 

しかし、タバコやペットによる汚れは通常のクリーニングだけでは取りきれず、原状回復に大きな費用がかかります。

 

もし退去費用が高い・おかしいと少しでも感じたら、その場で同意するのではなく一旦持ち帰るなどをして第三者に相談してください。

 

払うべき費用のみを支払えるよう、どこが借主負担なのか調べた上で退去立ち会いを行うのがおすすめです。

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