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賃貸を仮押さえ!2ヶ月~半年はOK?審査中の横取りやキャンセルについても解説
賃貸は複数の物件を見てから検討したいものですが、人気の物件はすぐに入居者が決まってしまうため即決しなければなりません。そんなときに役立つのが仮押さえです。
しかし2ヶ月や半年など、長期間でも待ってもらえるのか、横取りされる可能性はあるのかなど疑問がたくさんありますよね。そんな方に向けて賃貸の仮押さえについて詳しく解説していきます。
賃貸物件は仮押さえ可能なの?
基本的には賃貸物件の仮押さえはできません。「仮押さえしてほしい」という口約束では不可能で、どうしても仮押さえしたい場合は申込書を提出するという方法があります。
一般的に想像する仮押さえとはイメージが異なりますが、申込書を提出することでそれ以上他の人が申し込めないようにするのです。「申し込み」は「契約」ではないため、後日キャンセルしても違約金などはかかりません。
しかし申し込みに必要な書類を用意するなどの手間があるため、一度仮押さえをするとキャンセルしづらいというデメリットがあります。仮押さえは気軽に行うのではなく、どうしてもキープしたい物件がある場合にのみ行いましょう。
内覧前でも仮押さえできる?
申込書さえ提出すれば仮押さえはできるので、内覧前であっても可能です。しかし内覧前の仮押さえはキャンセルになるケースも多く、不動産屋から断られる可能性があります。
どうしても気になる物件であれば、入居の意思を強く見せるのが大切です。また、賃貸の中には住民が退去予定・工事中などの理由ですぐに内覧ができない場合があります。
こういった物件であれば仮押さえの許可が降りやすいので、忙しくて中々内覧に行けない方は探してみてください。
先行申し込みを複数するのはOK?
先行申し込みとは、まだ内見ができない退去予定者がいる物件・工事中の物件に対し、先に審査などを進めておき、退去後に内覧してから契約を検討するという申し込み方法です。
気になる物件を仮押さえできるシステムのため、「退去予定物件」として魅力的な募集があれば先行申し込みをするのがおすすめです。
そもそも先行申し込みは内覧後に契約するかを決めるため、複数しても問題はありません。ただし物件が内覧ができる状態になったあとは、期間を待ってもらえないので気を付けましょう。
賃貸の仮押さえにかかる費用とは
賃貸の仮押さえに費用はかかりません。初期費用などは契約後に発生するため、審査の申し込み時に費用を求められた場合は詐欺の可能性があるので注意しましょう。
賃貸の仮押さえは2ヶ月待ってもらえる?
管理会社や大家さんとしては、空室の期間が長くなるほど赤字になるためなるべく早く入居者を決定したいものです。仮押さえは申込書を提出し、入居審査にかけて契約できる状態になるまでの期間でできるものなので、基本的には3日〜1週間程度と言われています。
そのため仮押さえで2ヶ月はほとんど待ってもらえません。そもそも2ヶ月も期間が空く時点で契約意思がないと思われるでしょう。
仮押さえではなく、契約後の入居日を2ヶ月後に伸ばすのであれば可能な場合があります。引っ越しが先になるなど事情のある方はあらかじめ不動産屋に伝えておきましょう。
仮押さえ1ヶ月は?
人気の物件であれば1ヶ月の仮押さえは不可能です。しかし、あまり人気がなくいくつか空室のある物件の場合、大家さんの判断で1ヶ月程度の仮押さえができる可能性があります。
不可能なケースがほとんどですが、どうしても1ヶ月待ってもらいたい方は一度相談してみましょう。
半年間の仮押さえは可能?
基本的に半年間の仮押さえは不可能ですが、「先行申し込み」という形であれば可能です。先行申込とはまだ物件が完成していなかったり、退去予定の方が住んでいたりする場合に使われる方法です。
多くの物件は内覧後に申し込みますが、まだ内覧ができない物件は先に申込だけ済ませておけます。実際に部屋を見てから契約を検討できるため、半年の仮押さえをしたい方は先行申込ができる物件に絞って探しましょう。
賃貸の仮押さえ|審査中に横取りされる可能性はある?
賃貸の仮押さえをしていたにも関わらず、他の人に横取りされる可能性は十分にあります。書類に不備があり審査まで時間がかかったり、そもそも審査に落ちてしまうと契約の権利は2番目に申し込んだ人へと移ります。
仮押さえをしたからといって必ず物件に住める権利があるわけではないため注意しましょう。
賃貸の仮押さえをキャンセルしたい!不動産屋への理由の伝え方
仮押さえのキャンセルは不動産屋と大家さんの両方に迷惑がかかるため、連絡しづらいと感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、連絡を先延ばしにすると多方面に迷惑がかかるので、キャンセルが決まったらすぐに不動産屋へ連絡をしてください。
キャンセルの理由は正直に「他にいい物件が見つかった」などと伝えて大丈夫です。急を要する連絡なので、基本的には電話で断りの連絡を入れましょう。
仮押さえのキャンセルはメールでも大丈夫?
キャンセルの連絡はなるべく早く行う必要があるため、基本的には気づきやすい電話での連絡がベストです。
しかし、夜間しか連絡できないなどの事情がある場合はメールでの連絡でもOK。もし1日経っても返信がない場合は連絡が届いていない可能性があるので、一度電話で確認してみてください。
まとめ
そもそも賃貸の仮押さえという制度はないですが、申込から契約までの期間を利用して仮押さえすることができます。とはいえ、申し込むと不動産屋や大家さんは入居の準備を始めるので、多くの人を巻き込むことになります。
基本的に賃貸の仮押さえは行わず、どうしても悩んだ場合にのみ使う手段としましょう。大切なのは迷わず契約できるほど条件に合った賃貸を見つけることです。不動産屋と密に話し合い、理想の引っ越し先と出会ってくださいね。